24時間一定の温度を保たなければならない倉庫、あるいは室内において、エアコンを常時活用するケースは多くありますが、その温度が一定であるかどうかのチェックは温度計を用いて人が目視で確認することが基本でした。
しかし、24時間の監視体制であったとしても常に在室しているわけではなく、チェックまでの間に異常が発生した場合、気づかないケースも多々ありました。また、室内温度管理の見回りのための人材を確保する負担など、他の問題も少なくありません。この問題を解決するため、近年では温度センサーを活用した温度管理を活用している企業もあります。室内に設置した温度センサーが高温などの異常値を検知した場合、異常であるデータを受信機に送信し、受信機は異常データの受信を受けてネットワークを経由して管理者に通知を行います。
一般的には温度センサーから受信機にデータを送信する場合、低消費電力の近距離無線技術を利用します。この技術を用いた機器は消費電力が低く、小型の電池で動作することから場所も取らず設置が容易で導入が簡単です。大きな倉庫や管理する部屋が複数ある場合、大きな装置では複数設置することが難しくなりますが、小型で軽量な機器は設置がしやすいメリットがあります。ただし、発信するデータは近距離でしか送信することができず、離れた場所への通知はできません。そのため、近距離に設置した受信機に送信し、受信機からネットワークなどを介して管理者に送信する仕組みを用います。これまで人が目視で行っていた温度管理が無人行えることで人材確保の負担が減り、また異常発生からのタイムロスも少なくなるなど、これまで抱えていた問題の多くを解決することができるのです。