温度計のセンサーは置いて使用するタイプと、何らかの方法で固定するタイプに分けられ、前者は設置が簡単で初心者に向いています。端的にいえば置くだけで良いので、難しく考える必要がありませんし、考慮すべきは設置するスペース程度です。ただし、直射日光や空調の風が直撃すると精度に狂いが生じるので、日陰の空調から離れた場所に置くことをおすすめします。調理器具やお風呂の近くも、温度計にとってはやや厳しい環境ですから、センサーの設置には十分な配慮が必要です。
火を使う調理器具には近づけないこと、お風呂は防水の用途に合った製品を選ぶのが正解で、高温多湿を避けることが1つのポイントになります。センサーの形状が置き型ではなく、自由に設置できるように作られている温度計は、設置スペースの制約を受けにくいのが強みです。しかし注意点は置くタイプと同様ですから、センサーに影響をきたす要因がある環境においては、注意して温度計の設置場所を決めることが肝心です。小型のセンサーは狭い場所にも置けるので便利ですが、小さくて視認しにくいので、足元に設置する際は踏んだり蹴飛ばさないように注意です。
壁際に浮かせ気味にして設置すると、足元から離れるので引っ掛かる心配は無用ですし、床が放射する熱や冷気の影響を受けにくくなるので、温度計の設置に最適でおすすめです。天井付近やドアの頭上、家具の裏側なども狙い目ですから、上手く設置して賢く活用したいところです。