2000年に総務省が掲げたIT社会の推進事業により、2010年以降は一般家庭にも各種IT家電が設置されるようになりました。これらはIoT家電と呼ばれており、ネットワークで各家電と情報端末が常時つながった状態になっているのが特徴です。一番最初に登場したIoT家電はエアコンで、スマートフォンにアプリをインストールすることで外出先からでもエアコンを遠隔操作することが可能です。IoT家電のエアコンには温度計・湿度計センサーが備わっています。
このセンサーは本体に組み込まれており、赤外線を室内に照射して温度と湿度を正確に計測することが可能です。湿度計センサーという形で独立した機器も販売されていますが、IoT家電に組み込むことでより生活の質を高める使用方法を実現できます。一般的な独立式の湿度計の場合、室内の湿度を確認することが可能です。その後除湿をおこなうか否かは人間自身の判断に委ねられるものです。
ところがIoT家電の場合は常時センサーが作動しており、湿度計で観測した湿度が一定数値を上回るとスマートフォンに通知をおこないます。その後約10分経過をすると、家電に組み込まれているAIによって快適な湿度になるように機器を作動して人間が判断をせずとも適切な作動をなされるというわけです。IoT家電の湿度計センサーの主軸はAIプログラムに置かれており、人間が逐一判断をする手間を省いてくれるものになっています。