温度変化を監視する電子部品を温度計センサーと呼ぶこともありますが、これは白金抵抗やサーミスターなどの電子部品をひとくくりにしているものです。温度計センサーは温度を感知すると同時に管理する目的を持つ電子部品で、予め設定してある温度を上まわったときの制御はコンピューターでもある集積回路が役割を担うことになります。例えば、温度が上がることで誤動作を引き起こす電子回路がある場合、対象となる部品や周辺環境の温度を温度計センサーで変化量を常に監視します。サーミスターにはNTCタイプとPTCタイプの2種類があり、NTCタイプでは温度が上がると抵抗値が下がる、PTCタイプでは温度が上がると抵抗値が上がるなど逆の特性を持ちます。
抵抗値の変化量はコンピューターでもある集積回路は受け付けてくれません。その理由は、集積回路はデジタル信号を入力することで各種制御信号を出力するためです。そのため、サーミスターで取得した抵抗値は一度アナログからデジタル信号に変換するためのAD変換回路を介して集積回路に取り込まれる仕組みを持ちます。温度上昇が生じると装置が誤動作する、故障の原因に繋がることもあるなど設備機器内部には必ず温度計センサーとそれを制御するための電子回路が内蔵してあります。
パソコンやエアコンなどのような身の回りの電化製品の多くがこのような電子回路が採用されている、快適な利用ができる工夫が行われているわけです。