測るだけではない温度管理

温度管理と言われると温度の測定を行っていれば良いような気がします。

実際にはそれだけでは不十分で、規定の温度範囲を逸脱しないようにコントロールすることが重要です。温度測定はそのための監視でしかありません。温度管理を徹底すると言うことは、規定の温度を逸脱しないように調整しなければいけません。加熱や冷却などの調整を行うことで、温度があまり変わらないようにすることが重要です。しかし温度はいろいろな影響で常に変化します。外気温は当然で、開封によるものや空気の流れなどでも変わります。そのため断熱や密封は必要に応じて実施しなければいけません。温度管理で大変なことは、上限と下限がある場合で、温度を一定に維持することが求められます。食材などの場合は、冷却だけで十分な場合が多いので、それほど細かな調整は必要ありませんが、医薬品は冷やしすぎてもダメな場合もあります。

温度測定は対応できるタイミングで行う必要があり、1度の調整にかかる時間が1分間必要なら、それよりも短い間隔で温度を測って、調整が遅れないようにしなければいけません。変化に対応できることができなければ、測定している意味がありません。温度管理は温度を測定し、その変化を予測し、それに対応するために調整を行い結果を測定すると言うサイクルを常に継続することです。医薬品ではこのようにして品質を維持して安心と安全を届けることのために徹底した管理を行っています。

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