HACCPは食品をより安全に製造する為の管理手法でチームを組んで取り組んでいきます。自社の食品を工程ごとに管理し、どこに問題が起こりそうな危険が潜んでいるのか、今のやり方をそのまま続けていて安全が担保され続けるのかといった事も工程ごとに考えていきます。食品を製造する上では原材料に潜んでる生物的なものから機械の不具合による物理的なものまで様々な問題があるので、工程ごとに管理していくHACCPの管理手法は理にかなったいる方法です。それでも数年前までは企業としてはチームを組んで行い、製品説明書や製造工程一覧図の作成や現場への聞き取りと、従来の仕事に加え従業員の負担も増えることを懸念する企業も少なくありませんでした。
今では国際的な基準となっているHACCPを実際に導入した企業のほとんどが導入してよかったと回答しており、アンケートを行った78%の企業が従業員の衛生管理に対する意識が向上したとこたえています。他にも32%が事故やクレームが減少し、生産効率が上がった、取引先が増えたと回答しています。問題が起きたときに迅速に対応することができるようになったと答える企業も少なくありません。消費者に対してのの安全性だけでなく、社外に向けて自社の安全管理を自信をもってアピールできるようにもなったと43%もの企業が回答しており安全管理の手法の一つでありながら、従業員の安全に対する意識改革や自社への信用アップにも役立っています。