HACCPという言葉

HACCPという言葉をご存じでしょうか。食品関係に勤務される方であれば、聞いたことがある言葉でしょう。HACCPとは、簡単に説明すると食の安全を脅かすさまざまな要因を排除するための衛生管理方法のことです。この方法は、そもそも米国で宇宙食の安全を確保するために開発された管理方法で危害要因分析重要管理点と訳されます。

大きな特徴は、食の安全を守るために重要な管理点を製造工程の中で見つけて危害の要因を排除するために必要な管理基準を設定し、基準をもとに管理を行うことです。HACCPは、世界各国で導入が進んでいましたが日本は先進国の中で一番遅くに義務化されました。米国は、アポロ計画の中で発案しているので、昔から義務化されています。その後、食品規格員会によってガイドラインが示され先進国を中心にどんどん義務化が進んでいきました。

今では、食の安全を維持するために必要な国際基準とまでなっています。海外と食品取引を行う際は、国際基準に従う必要がりHACCPの導入を日本も急いで行いました。最近では、大手の企業でなく小規模であっても導入している業者が増えています。導入が増えているとはいえ、まだまだ日本は低い導入率です。

先進国全体でみても、導入率が遅いことから国会で制度化を開始する法改定が決定されました。世界に日本の徹底した衛生管理を広めるためにも、導入を急いで行っています。HACCPは、食品の安全性だけでなく管理方法を記録に残すので従業員の教育や成長もつながります。

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